Q9. 「焙煎はコロンビアに始まり、コロンビアに終わる」って、なぜ?
A9. 焙煎の目安はつけ易いけれど、ほんのわずかの加減で味わいが大きく変化してしまう、奥行きの深い豆だからです。
ここには「焙煎士の腕次第で如何様にも、味わいがコントロール出来る=焙煎士の技術レベルを表わす物差しになる」という意味も含まれています。
ほとんどの焙煎士が「初めて焙煎したコーヒーはコロンビア」と答えると思います。
プロ向けの焙煎講座ですら、コロンビアが教材として使用される位ですから、基本中の基本のコーヒーである事は間違いありません。
まさにコーヒー焙煎の原点とも言えるコーヒー豆がコロンビアなのです。
ジャズに例えれば「サキ・コロ」。
ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」。「初心者はまず、これ聴け!」って事です。ジャズ鑑賞にも少しは年季が入ってきたのに今更サキ・コロなんて初心者みたいで気恥ずかしい、なんて思ってみても、あらためて聴き返すとやっぱり、いい。
コロンビアも、そう。
私が初めて手にしたジャズアルバムもサキ・コロだったし、初めて焙煎したコーヒー豆もコロンビアでした。
まぁ、時代の移ろいと共にこんな話は通用しなくなるかも知れませんけど…。
コーヒーノート : よくある質問